イタリーのポリスティルでした。
■前のページでアルファの市販車モデルは「多くなさげ」としましたが、これは、トミカやHWといったふだんからよく目にするメジャーブランドにはないという意味合いからであって、実際には、母国イタリーの小スケールブランドなどから数種類リリースされていました。
■ポリスティルの醜いジュリアは、残念ながら、我が国でも人気の高い60年代モノではなく、NUOVAという70年代に入ってからの最終モデルです。とはいえ、“イタリー生まれの最も美しい箱車”としての片鱗はあり、モデルとしても十分その雰囲気は再現されているのではないでしょうか。なお、60年代のジュリア・スーパーは同じくイタリーの○○○からリリースされていましたが、実物はいまだお目にかかったことありません。(○○○はいずれup予定のため伏せ字)
思い出のポリスティル
■ポリスティルとの出会いは、たしか70年代の後半だったと思います。池袋の西武デパートか東武デパートの玩具売場でワゴンに山と積まれていたのを見たのがはじめてでした。正式輸入されていたという記憶はないので、たぶんイタリー物産展かなんかがあって、大量に売れ残ったんでしょう、珍しい輸入ミニカーとしては格安の値段で投げ売りされていたような気がします(300円? 当時トミカが一台240円、シクが500円)。初期のワンダーランドでかなりの数のポリスティルが出回っていたのも、おそらくこのとき我が国に持ち込まれたものなのでしょう(確信なし)。
■ワゴンの中からまっさきにワイキキ少年が選んだものは、ポリスティルの市販車モデルではなく、シャドーDN4やリジェJS5といったGPカーでした。当時、車大好き少年達の興味といえば、日本GP開催の影響で、スーパーカーからF1へと移りつつあったのです。トミカではけっしてリリースされなかったこれらのマイナーなF1モデルは、今もワイキキのコレクション・ケースの片隅に眠っています。
■ところで、そのワゴンの中に果たしてアルファロメオはあったのか? ありましたねえ。比較的マイナーな2000でしたけども。ワイキキ少年は、当時発刊されたムック本のリストから、ポリスティルにアルファロメオが何台かあることをすでに知っていました。ですが、ワゴンの中には、アルフェッタGTやGTジュニアといったお目当てのモデルはどうしても見つかりませんでした。たぶん大人のマニア達がアルファだけを買い漁っていったのだろうと、あきらめたのをよく憶えています。
■日暮里に今もある専門店でポリスティルの市販車アルファ全揃いを見つけたのは、それから2、3年後のことでした。念願のスポーツ・アルファだけでなく、セダン系も、ワイキキ少年に一言「買え」と囁きかけてきたのです。
■……以来、オモチャ系イベントでも、専門店でも、ポリスティルのアルファロメオを見かけたことは一度としてありません。思えば、実に幸運とも言える出会いだったのです。
(追記:オークション・サイトに出入りするようになって、ちょぼちょぼと見かけるようになりました。意外に入札件数が少ないのはマイナーな証拠?)
■さて、My Collectionの第一回目として、実際に、ポリスティルのアルファロメオを紹介しましょう。
■では、イタリー生まれの箱車と、その仲間達をどうぞ……。 |
|