第9回  正解(続きの2)
そんなことはどうでもいいのです!
46億年の重みにも匹敵する
スーパーカー少年の・・・(以下略)。





彼(ディノ)を失った夜


■まだ小学生のワイキキには、消費者センターの存在など到底知るはずがありませんでした。クレーマーなどという言葉もまだまだなかった時代です。

■親にしても、増殖しつつあったミニカーに辟易していたところであり、息子の訴えに耳を貸しません(どうせまだ代金は払ってなかったし〜)。もう何十台もあるんだからいいでしょ、という大人の理屈です。

■ワイキキは、泣く泣くディノをあきらめるしかなかったのです……。


めぐりあい


■スーパーカーブームが去った後、中学、高校と進み、行動範囲が拡大していくようになると、WTを発見する機会も増えていきました。

■某作家のデビュー作の舞台として知られる基地の街に立ち並ぶドライブイン、池袋や新宿の輸入菓子を扱っている店(WTは輸入チョコのおまけでした)、そして、ミニカー専門店におけるバーゲンセール品の山の中……。<世界の名車>では手に入らなかった、というか、7ヶ月目以降に来るはずだったモデルを探しだし、ディノ・コンペティオーネにも、これまでなんとか三台ほどめぐりあうことができました。

■意外なことに、WTのディノ・コンペティオーネをいつどこで見つけたのかは、ほとんど憶えていないのです。ディノに関しては、入手時の嬉しかった状況よりも、失ったという事件のほうが、はるかにインパクトがあったというわけですね。




■もともと200円だったWT版ディノを、オークションサイトにて10倍以上の値段で入手しようとする人々に鼻白むのはカンタンですが、ワイキキは、そうした熱きスーパーカーブーマー達をあえて同志と呼びたいです。

■そして願わくば、珍しげなアイテムとしてただ集めるだけではなく、“自分にとってのディノ・コンペティオーネ”……わずか1/60サイズのミニカーに向けられた想いを、サイトで、酒場の片隅で、大いに語ってもらいたいと思うのです。
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■ところで、タイトルには、なにやらぶっそうな言葉があるけど……?

■ん〜、なんか言いたいことがあったような気もしますが……忘れちゃいました、はい(笑)。

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上記内容は、すべてワイキキの記憶にもとづくものであり、
事実誤認、歪曲、欠落等がありましてもご容赦ください。
あるいは、すべて創作かも知れません。






















なお、本稿を、日産バイオレットと初代ホンダプレリュード、
そして68年型マセラティギブリが大好きだった某嬢に捧げます