香港物第2弾  正解
ジルメックスでした。



■香港物の大御所、Zylmex、Zee、あるいはZyll。70年代から90年代半ばにかけてリリースされたそのモデル群は、チープさと、マニアックさが絶妙な配合でブレンドされ、当時のミニカー少年達を狂嬉させたものでした。
(→嘘、一部の少年。)

■別ブランドの製品をパクったような参照系モデルが散見される一方で、初代CR-Xや260Zに見られるように、希少車や独自のフォルムを持ったモデルも数多く、非常にあなどりがたいブランドです。まさに香港物のディープさを一身にまとったようなブランド、とも言えるでしょう。

■シリーズは大きく二種類に分かれます。DナンバーがつくのはDynamightsあるいはDynawheelsシリーズ(右画像)、PナンバーはPacesettersシリーズです。

■一時期、ガチャガチャ(@ダイエー系ストア)に入っていたことから、Dナンバー後期のモデルはそこそこ知られていると思います。一方、Pシリーズは我が国ではほとんど売られていなかったようで、どのモデルも結構レアではないでしょうか。

■なお、ジルメックスをリリースしていたZyll Enterprise社は香港返還の直前、1996年に買収され、モーターマックスに金型が流れています。

■魔都とともに栄え、魔都とともに消えたブランド……それがジルメックス。




 ランボルギーニ ミウラ
 (D38)
初期ジルメックスのホイールは、ヴィンテージ・プレイアートと同じような2ピース物。シャーシーは灰色。
  (各モデルとも、画像をクリックすると640×480サイズで見られます。)



 シボレー ヴェガ
 (D46)
なんとなく好きな一台。



 ランチャ ストラトス Gr.4
 (D56)
SOHBIなどにもGr.4風ストラトスはあるが、一番最初にリリースされ、一番それらしいのは間違いなくこれ。表面の粗さに目をつむれば、ストラトスとしても最高のフォルム。



 ポルシェ 936 77ターボ
 (D62)
実は、トミカ版936ターボとは年式違い。(知ってました?)



 フェラーリ 365GT4BB
 (D70)
トミカやヤトミン、プレイアートなどで出している512BBではなく、旧型365BB。テールランプが3×2であることを発見した時の我が小躍りぶりは、今も忘れられない。ちなみに、ジルメックスに512BBはない。



 ダットサン 260Z
 (D75)
迫力あるフロントスポイラーにリヤウイング。タンポ印刷だけのレーシングZは数あれど、きちんと空力パーツ付きなのはレア。余談だが、コナミもノーマル仕様にこだわらず、リヤウイングやオーバーフェンダーぐらい付けてはどうか。だいたい購買層の心象風景中の旧車といえば、ほとんどが装着しているのでは……?



 ホンダ CR-X(初代)
 (D79)
ミニカー暗黒時代、国産の雄トミカですらリリースしなかった名車を香港のメーカーが!
このモデルが持つ意味は、当時の状況を知る者でなければわからない? 



 ニッサン スカイライン セダン
 (P327)
なぜかTEAM TOYOTAというシールが貼られているが、まごうことなきスカイライン。しかも、驚くなかれ、トミカにはないケンメリの4ドアセダン。ひたすらディープ。



 コブラ 427
 (P389)
今でこそ珍しくないコブラだが、82年にHW版が出るまでダイキャストでは存在しなかった。ジルメックス版はおそらく2番目。ウインドーには、珍しく、柔らかいプラパーツが奢られている。



 フォード ムスタング
 プロ/ストリート
 (P392)
Pシリーズ後期のモデルはかなりの重厚感あり。もはやチープ・ミニカーとはいえないクオリティ。(というか、ジルメックスをチープ物としか評価していない人はPシリーズを知らない予感……)



■それにしても、コンディションひどすぎ……。



初期Dシリーズ裏面
Dシリーズ裏面
(ZEE、Zyll表記の物あり)
Pシリーズ裏面