香港物第5弾  正解
フェイエ(FAIE)でした。



■今では、どんなにマイナーなメーカーでもかなりの確率でオフィシャルサイトを持っており、我々コレクターは、そのブランドの歴史や発売しているラインナップを容易に知ることができます。

■消滅してしまったブランドやシリーズについても、熱心なコレクターがいる場合は、たいがい資料性の高いファンサイトがつくられているものです。香港物で言えば、プレイアート、ジルメックス、欧州物では1/66シュコーや1/55シクの諸サイトは、小スケール者なら必見ですね。

■しかし、90年代の半ば以前に消えたマイナーブランドのモデル、特に香港物に関しては、オフィシャルサイトはもちろん、ファンサイトもなく、ネットを検索してもほとんど情報を見つけることが出来ません。(*香港返還が97年、そしてインターネットの接続環境が普及しはじめたのが95年前後……。)

■今回は、そうした、香港物の中でもとりわけunknownなモデルと、現行ブランドの香港返還前のモデルを集めてみました。




 FAIE
 フェラーリ 512M
 (#unknown)
512M??? 大いなる疑問に包まれるが、ちゃんと裏面にそう記されている。特徴的な☆型ホイールに注目。
FAIEというブランドの詳細はunknown。
(後方は、#8208、ポルシェ936。裏面にFaieと刻印あり。)
  (各モデル、画像をクリックすると640×480サイズで見られます。)



 FAIE
 童夢 零
 (#unknown)

 
タピロといい、童夢といい、FAIEはガルウイング好き? このモデルがあるため、トミカ版童夢零は希少車ではない。
立ち上げ時の童夢社は、ミニチュアカーのライセンス料でそこそこ潤ったそうだが、FAIEから支払いのあった可能性はかぎりなく低い。



 SUMMER(S.M.)
 フォード カプリ ターボ
 (#S8005)
現存する香港物のビッグネーム、サマー。
サマー版ザクスピード カプリターボは今でも少し探せば手に入るが、上のモデルがつけているホイールは80年代特有のもの。



 SUMMER → RHINO
 フェアレディ 280ZX
 (#S706F)
サマーの金型らしいが、販売時にはライノ(RHINO)というブランドとなっている。この犀マーク入りモデルをサマーとしているサイトもあるが、おそらくOEM品なので、ライノとするほうが正解か。



 SOHBI
 ロータス エスプリ
 (#31)
SOHBIは現存。小スケールで最初にドアミラーを再現したのは、HWでもMBでもなく、このマイナーなブランドだと思うが如何に。
第2世代のエスプリは今でも貴重。



 SOHBI
 ポルシェ カレラ
 (#32)
ビッグバンパーをやめたタイプ964から、ポルシェ人気が再燃しはじめたはずだが、不幸にも小スケールではほとんど作られていない。
ミニカー暗黒時代に終わりの兆しが見えはじめた90年頃のモデル。



 WINNER
 トヨタ LB セリカ2000GT
 (#7606)
こうした参照系の存在こそ香港物の真骨頂(?)。バリがひどい。 



 unknown
 ランボルギーニ イオタ
 (#301)
これも一応イオタ。302番以降はマッチボックスの参照系が続く。
(SOHBIという説もあり、未確認。)



 unknown
 ジャガー XJS-R
 (#unknown)
リアウイングがついていることから、ただのXJSではなくRバージョンとみた。香港物とつき合うには、蒐集する側にも遊び心が必要。


■以上、多少なりともワイキキのツボにはまったモデルを紹介しました。香港物には、もっともっとわけのわからないブランドやモデルがありますが、それらについては、またいずれ。

■追究すればするほど奥の深いジャンル……それが、香港物。


FAIEの裏面
 (640×480サイズ)
80年代サマーの裏面
(640×480サイズ)
WINNERの裏面
(640×480サイズ)



*第5弾で一応、「香港物強化月間!」はおしまいです。今後は、各ブランドのページに少しずつ画像を加えていく予定。