第2回  チンクでもSSKでもなく



 もはやコミックスやアニメという枠を超えた知名度を誇るキャラクター、ルパン三世。劇中でルパンが駆る車といえば、なんといっても、劇場映画「カリオストロの城」その他に登場したフィアット500(チンク)か、TV版のセカンドシリーズで活躍したメルセデスSSKを思い出す人が多いでしょう。

 フィアット500は昨年(2002年)、キャラウィールの一台として、「カリオストロの城」仕様そのものがリリースされたばかりです。メルセデスSSKは、80年代の後半、おそらくアニメとはまったく関係なく、欧州の某ブランドから出ていました。

 ところで、ルパン三世のTV版ファーストシリーズ(71年〜72年放映)は、作画監督がエンスージアストであることから、50年代、60年代の名車が続々登場していたことで知られています。アルピーヌのA110、ジャガーmk2、アルファロメオ・スパイダー、トライアンフTR4、ACコブラなどなど。今思うに非常に華麗で、個性的な脇役達でした。しかし、当時はまだスーパーカーブームの黎明前、TVを観ていた少年達にそれらの車のことがわかるはずがありません。再放送時でも、60年代の欧州車に詳しい小中学生などなかなかいなかったでしょう。なにしろ彼らの頭の中を駆けめぐっていたものときたら、70年代のスーパーカー一色なのですから。

 さて、何度目かの再放送時、ルパン三世で脇を固めていた欧州車の中で、唯一スーパーカー少年達の目を惹いた車種がありました。シリーズ第13話でルパン自らがステアリングを握っているという、インパクト大の登場をしているそれが、ランボルギーニ・エスパーダ400GTです。四座シートの豪華なGTカーという、けっしてスパルタンなモデルではありませんが、ただランボルギーニということで、我が国の少年達からはスーパーカー扱いされていたのです。

 エスパーダの小スケールモデルは、某ブランドからしかリリースされていない非常にレアなモデルです。なお、冒頭であげたメルセデスSSKのモデルも、そのブランドの逸品です。

さて、このモデルのブランドは?

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