第3回  ポルシェがハイパワーを売りにしていなかった時代



 ポルシェ911シリーズと言えば、そのデビュー以来、単に同社を代表するモデルというだけではなく、スポーツカー全体を代表する存在でもありますね。

 小スケールミニカーの世界を見渡しても、911シリーズをモデル化していないブランドはほとんどなく、カレラやターボモデルを含めて、多種多様の911がリリースされてきました。

 911シリーズで最も人気を集めているのは、65年のデビューから70年代序盤までの、いわゆるナロー・ポルシェといったモデルです。74年以降のモデルからは、アメリカの安全基準に適合するためバンパーが大きく張り出し、フロント部が、見るからにカエル顔となってしまいました。トミカの911S、930ターボ、マッチボックスやマジョレットのターボはそのカエル顔ですね。性能はともかく、こと造形美という点では、カエル顔モデルはナロー・ポルシェにかないません。

 そのナロー・ポルシェの中にもいくつかの形式があることが知られていますが、上の画像のモデルは、おそらく某ブランドからしかリリースされていない非常にレアな911シリーズです。ポルシェの生まれ故郷であるドイツのブランドならまだしも、よりによって異国のブランドがわざわざこの形式をモデル化するとは……。謎です。

さて、このナロー・ポルシェの正体は?
そして、このモデルのブランドは?

正解はこちら