第6回  幻のプランシングホース



 ヒストリック・フェラーリの人気筆頭といえば、なんといっても62〜64年にかけてつくられた250GTOでしょう。
 公道も走れるレーシングカーとして生産台数わずか39台、'63ルマンでは総合2位となり、かのピンクフロイドのメンバーが所有していることでも知られています。

 エンスージアスト達の間で抜群の人気を誇る250GTOといえど、入手しやすい小スケールサイズが登場したのは実に90年代近くになってからのことです。まずはEDOCAR/MC TOY版がリリースされ(1988)、今年2003年にはご存じDYDO/KYOSHO版も加わりました。

 ところが! ワイキキは80年代半ばに、専門店の店頭で小スケールの250GTOを目撃していたのです。

 80年代半ばといえば、スクランブル・カーマガジン誌(現、カーマガジン)の影響も多分にあって、実車の世界では局地的にヒストリックカー人気が高まりつつあったのですが、ミニカーワールド、とくに小スケール界にとっては、まさに「ミニカー暗黒時代」((c)はろーさん)。ホットホイールもマッチボックスも青色吐息状態で、年に数台ずつしかニューモデルを出してなく、海外のブランドにヒストリックカーのリリースを望むことなどとんでもないという時代でした。

 そんな中見つけた、ヒストリック・フェラーリ。しかも憧れの250GTO。

さて、このモデルのブランドは?

正解はこちら