第7回  ミニカー暗黒時代



 2003年の今日、いったいどれだけのミニカーブランドが世界中に存在し、何台の新車が月々リリースされているのでしょうか? 小スケールに限っても、トミカやホットホイールの新車攻勢、バリエーション攻勢が絨毯爆撃のように我々を襲い続け、ジョニーライトニングやオートアート、京商といったコレクター向けブランドが隆盛しているかと思えば、ウェリー、リアルトーイといったワンコイン・ミニカーが量販店の定番商品となっています。おまけにネットの普及が、我らが同志たるコレクター達の拡大にますます拍車をかけています。

 ところが、今をさかのぼること20年前、ミニカー界はまさに「暗黒時代」とでもいうべき状況にあったのです。

 老舗、新興を問わず、ミニカー会社は相次いで活動停止を余儀なくされ、ようやく残ったブランドも年に数台しか新車が出せないありさま。とくに1/43スケールのブランドは壊滅的状態にあり、小スケールブランドも青色吐息……そう、1980年前後のミニカー界は全世界的に「暗黒時代」だったのでした。

 暗黒は70年代の前半からミニカー界に忍びより、オイルショックを経て、80年代半ばまで消え去りませんでした。
 信じられますか、あのホットホイールでさえ年に数種類しか新車をリリースしていなかった時代があったということを?

 我が国では、70年代半ばに「スーパーカーブーム」があったため、いまわしい暗黒の影響は少ないかのように見えました。しかし、当時発刊されたムック本の記述にも見られるように、外国ブランドの衰退は多くのコレクター達を絶望の淵に追いやっていました。

 ……今回のモデルは、そんな時代に某国でリリースされたアルファロメオのスポーツセダン(ジュリエッタ1.3)です。暗黒時代のことゆえ、このブランドが80年前後に小スケールサイズを出していたということは我が国ではほとんど知られていません。
 ある意味、1/43サイズが壊滅状態だった暗黒時代、ミニチュアカーという素晴らしい玩具の灯を守り続けていたのは、各国の小スケールブランドだったのかも知れません。
 この一見地味なアルファも、重要な役割を担っていたのかも……?

さて、このモデルのブランドは?

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